コラム

FBCJセミナー開催!「エレクターシェルフセミナールームにて」

池田君江

FBCJ主催セミナー「ココロのバリアフリーとは」が二部構成で開催されました。
第一部は、NPO 法人ココロのバリアフリー計画 理事長池田君江さんをお招きし、車椅子での飲食店等の利用からのココロのバリアフリーとは何かをお話しいただきました。

◆池田さんは、ある事故をきっかけに車いす生活を余儀なくされている故に、健常者の目線と車いす生活者としての目線を持ち合わされています。

「エントランスの階段の有無、通路やトイレの幅が判るだけで車いすの方たちは自分が行けるかどうかの判断が出来る」「ちょっとした段差があっても、お店の人たちが少し手をかしてくれるだけでお店を楽しく利用出来る」「大切なのは、ウェルカムな気持ちとお店の情報」「たとえお店のハード面が整備されていなくても、ちょっとした配慮と気遣いがある事のほうがより大切」と池田さんは言います。

池田君江

この経験と考えから池田さんたちが運営されている「ココロのバリアフリー計画 店舗検索サイト」では、サイトに身障者向けの情報を掲載して、身障者の方たちが「自分はいけるかどうか」調べられるようにしています。登録しているお店に問い合わせがしやすくなる訳です。このサイトの目的を池田さんは「皆で手伝って入れる様な空気づくりなのかもしれない」と締めくくられました。

◆第二部では、飲食店の設計施工や店舗プロデュース、サービスの専門家である当協会理事と池田さんによるパネルディスカッション「バリアフリーを店の作り手から考える」を行いました。

バリアフリーを店の作り手から考える

理事長の竹谷から「日本の飲食業、特に経営者の店づくりの考え方が店舗効率の優先から入っており、トイレや通路などはどうしても二の次的になってしまう」という現状と「やはり教育やレクチャーを通じて啓蒙していく事が大切なのではないか?」といった話が上がりました。また、理事の佐野からは、レストラン経営者としての目線から「大きな店になるほどスタッフのリレーションが大切になってくる。一人が出来てもそれが上手く引き継げない事でお客様にご不便を掛けてしまう。現場レベルでの理解と意思も必要」と言った意見もあがりました。

◆現在、日本国内には飲食店だけで70万店舗以上あると言われています。この中でバリアフリー化されている、もしくは対応している施設に入っている飲食店は約2万店舗。まだまだ少ない現状と共にお店のハード面を整備するだけでなく、もっと身近にたとえ段差があっても周りの少しのココロがあればバリアフリーを超える素敵なお店、場所になると思います。

バリアフリーを店の作り手から考える

現在「ココロのバリアフリー計画 店舗検索サイト」に登録されている施設数は900店舗との事。この活動内容を広めていく事も大切です。
今後オリンピック&パラリンピックイヤーを迎え飲食店も国内のみならず世界中から様々な方々の需要が増えてきます。
今こそ本当のバリアフリー、ユニバーサルとは何かを考え行動に移す時です。

◆当協会(フードビジネスコンサルタント協会)では、今後この「ココロのバリアフリー計画」活動を支援するとともに、実践コンサルティングとして飲食店を展開する経営者の視点を経営だけに留まることなく、様々なハンディキャップを抱えている人々が楽しく食事ができる飲食環境づくりへの思想転換を啓蒙していきたいと思います。是非このセミナーレポートに少しでも共感された方々の参加を心よりお待ちしております。

日本フードビジネスコンサルタント協会(FBCJ)

竹谷理事

◆協力:エレクターシェルフ株式会社

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